トヨタ「ミライ」が突き当たるエネルギーインフラの現実

「水素社会」到来までの長く険しい道のり
2015.1.26(月) 両角 岳彦 follow フォロー help フォロー中
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トヨタが世界初の「燃料電池を動力源とした市販乗用車」として送り出した「MIRAI」。外観スタイリングだけは今の常識的なクルマたちとは違って見える造形をしてきた(写真:トヨタ自動車、以下同)
既存の車両レイアウトの中で、燃料電池を前席下、水素ガスボンベの1本を後席下(内燃機関ならば燃料タンクを置く場所)、もう1本と走行用モーターに送る電力を蓄える電池をトランクルーム前部、と空いている場所を見つけて組み込んだ形である。そのために床面がやや高いSUV系の車両レイアウトと骨格を下敷きにしている
ミライの車体骨格。薄板鋼板をプレス成形してスポット(点)溶接で組み上げた、今の日本で生産されている乗用車の車体そのままであり、燃料電池スタックと水素ガスボンベを収めるために床面に大きな凹凸が並んでいる(構造的には不利)ことを除けば、これが先進的な動力システムで走るクルマのために作られたものだと見てとれる部分はない

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