知恩院の三門は高さ24mという威容。上層部(楼上)内部には仏堂がある

壮観な「知恩院」国宝ライトアップ。「除夜の鐘」でおなじみの知恩院大鐘も煌々と

祇園から散歩圏内。食後の散歩圏内のアクセスの良さでもおすすめなのが、知恩院の夜拝観だ。知恩院は徳川家康が菩提所と定めたことから荘厳な大伽藍が築かれた。国内最大の木造の門、「国宝・三門」は、お昼に見ても圧巻だが、夜闇に浮かび上がる姿には、息を呑む。間口45mの「国宝・御影堂(みえいどう)」と、毎年、除夜の鐘をつく様子がテレビで中継される「重要文化財・大鐘楼」。池泉式庭園と枯山水庭園の「友禅庵」が華麗にライトアップされる。僧侶とめぐる特別ツアーも(要予約)。

法然上人の御影を祀る「御影堂」。左甚五郎の忘れ傘など、建築的な見どころも多く、お昼にも来て、ディテールを見学したい
重要文化財の「大鐘楼」は重さ70t。大晦日に17人がかりでつく除夜の鐘で有名

知恩院 秋のライトアップ
11月14日〜12月1日
17:30〜21:30 (21:00受付終了)
大人800円
https://www.chion-in.or.jp/special/lightup_aut/

京都・洛北の奥座敷、混雑知らずで、大スケールの日本庭園の紅葉を楽しむ

しょうざんは、金閣寺に隣接する景勝地、鷹峯三山を借景する広大なリゾート。庭園内には紙屋川が流れ、石畳、竹林、苔庭や杉木立もあり、茶室や屋敷が点在して、庭屋一如、庭と建物が一体になる景色、日本庭園の魅力をダイジェストで味わえる。

池にかかる八つ橋、点在する日本建築の意匠が、ライトに浮かび上がる

鷹峯は古くは、江戸時代、本阿弥光悦が芸術村を営んだ歴史ある地であり、近年では、敷地内に高級リゾートホテルも登場して、洛北の奥座敷としてのラグジュアリーなイメージも高まっている。市街地よりぐっと冷涼な空気のなか、遅い時期まで紅葉も楽しめる。混雑知らずの情緒に溢れたひとときを。

豪邸の主人になった気分で散策したい

しょうざんライトアップ
11月1日から12月1日まで
17:30〜18:00 (最終受付19:30)
入園700円
https://www.shozan.co.jp/company/index.html