組織全体でAIを最大限活用するために

　生成AIが注目を浴び、ビジネスへも大きなインパクトをもたらしている。生産性の向上、イノベーションの実現、そして新たな顧客体験価値を生み出すためには、AIの導入が大きなカギとなっている。

　事実、多くの企業がAIを組織全体で包括的に活用する方法を模索している。生成AIは過去の成果物、つまりデータから学習し、そこから新たな成果物を生成する。つまり、様々なデータを連携させなければならない。そして、そのデータ連携を実現する基盤を確立することは、AI導入を成功させるためにも必要である。

　生成AIの導入へ向けて基盤を整備し、組織全体で活用するためにはデータの統合、自動化、ガバナンスとセキュリティの3つの要素が重要になる。

　平均的な企業では1,000種類以上のアプリケーションを利用しているが、他アプリと接続できているのはそのうち29%だという。AIのモデルは入力データに依存するため、それらのアプリケーションを連携させ、適切なデータを収集、整理、統合した上で、品質を管理することが必要だ。

　システムやアプリケーションを連携することで、ルーティン作業はAIに置き換えることができる。例えばカスタマーサービスでは、今まで人間が多数のシステムにアクセスして情報を取得し、対応していたがAIにより効率化が可能だ。Uber Eatsのカスタマーサポートでは顧客対応の際に最大30種類ものシステムにアクセスしていたが、現在はAIと自動化の活用で一元的にデータを確認できるようになった。その前提として、システム同士のインテグレーションが欠かせない。

　また、AIを導入する際にはデータへのアクセス権限、セキュリティ対策が必要不可欠だ。一方、64%のITリーダーは生成 AI の倫理面の問題に懸念があると回答している。AIにどこまでのデータを学習させるべきか、そしてどのように管理するかは重要な課題だ。

　本資料ではAIを最大限活用し組織の価値を向上させるための基盤づくりについて、基本的なステップを解説している。AIの利活用を検討しているが、どの様に進めるべきか悩んでいるIT部門や経営者、経営層の方々は是非参考にしていただきたい。

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