自然を五感で感じられるアンパンマントロッコ
2日目のメインイベントは、岡山~琴平・高松間を走る「瀬戸大橋 アンパンマントロッコ」です。なんと言っても、トロッコで瀬戸大橋を渡る時が最高!
娘は、初日のアンパンマン列車で瀬戸大橋をわたったときも「海だ!」と喜んでいたのですが、トロッコだとさらに迫力が増して大興奮でした。
トロッコは、森をイメージした開放感があるデザインです。木の椅子ごとにアンパンマンのなかまたちがいるので、お子さんが好きな席を意識して選んでも良いですね。葉っぱをめくるとなかまたちが出てくるしかけがあったり、椅子の背もたれになかまたちの顔がそろばんの玉ように入っていたりと、子どもを飽きさせない工夫が盛りだくさんです。
安全面の工夫もされていて、誤って子どもが顔や手を出さないように外側の下部はアクリル板になっています。これだと小さな子どもでも景色が見えますし、上のほうは全開なので風通しもバッチリです。外の風を直に感じさせてあげたいときは、親が子どもを少し持ち上げてあげれば良いので、私も瀬戸大橋のところでは頑張りました(笑)。今の鉄道は窓を開けられる車両が少ないので、貴重な体験になりますよね。
さらに、床にも透明な窓があって、瀬戸大橋を走るときも下がよく見えます。なかなかスリリングなので高いところが苦手の方には無理かもしれませんが、娘はこの床窓を気に入ってずっと下をのぞいていました。
アンパンマントロッコのおもしろいところは、このトロッコの席と、客室の席の2席を予約できる点です。たとえば、私が乗車した13時16分琴平発では、琴平~児島までの間は、トロッコと客室のどちらの席も座ることができます。一方、児島~岡山間は客室の席のみ利用できます。客室のほうは柔らかいソファ席で、落ち着いて過ごせました。
迫力満点のトロッコと、ホッとくつろげる客室、二つの座席を一度に楽しめて、ちょっとトクした気分。悪天候のときや、お子さんがトロッコの音に驚いて泣いてしまったときなども、客室に移動できると有難いですよね。
どちらも買いたくなる! 大人気のお弁当
旅のお楽しみといえばお弁当ですが、アンパンマントロッコの車内には売店があり、アンパンマングッズやお弁当を買うことができます。
お弁当は2種類。ひとつは、蓋にアンパンマンの水筒がついた「アンパンマン弁当」。もうひとつは、アンパンマンの顔の形をした「げんき100ばい!アンパンマン弁当」です。
どちらを買おうか悩みますが、私は両方欲しくて2つとも買ってしまいました。少しお値段は張りますが、旅の素敵な思い出になりますよね。娘は今でも、このお弁当箱と水筒を愛用しています。お弁当は数量限定でとても人気があるので、事前に予約するのがおすすめです。売店では、アンパンマントロッコとアンパンマン列車のおもちゃも、お土産に買いました。
さて、帰路の新幹線で娘は爆睡。新幹線に乗る前はどう静かにさせようかとハラハラしていましたが、岡山から東京までの半分くらいをぐっすり眠ってくれたので有難かったです。トロッコに興奮して疲れちゃったのでしょうか。旅から戻ったあとも「アンパンマン列車に乗ったね」とたびたび話していて、この夏の一番の思い出になったようです。アンパンマン大好きなお子さんはもちろん、アンパンマンを卒業した年齢のお子さんや鉄道好きのお子さんも、十分に楽しめると思います。
そして、瀬戸大橋をわたるときのあの開放感は、大人にもぜひ味わってほしいですね。じつは、トロッコで瀬戸大橋をわたるときは、パパやママのほうが娘以上にはしゃいでしまいました(笑)。コロナ禍で自粛生活が続いたなか、自然を感じる開放感いっぱいのトロッコは、大人にとっても心が洗われてリフレッシュできる体験だったのです。アンパンマン列車はいくつか種類があるので、機会があればぜひまた乗ってみたいですね。