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イノベーション
2017.11.29

真に「使える」IoT通信を全ての人に届けたい
玉川社長に聞く、ソラコムの想いと現実、そして未来

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グローバル化と新料金で新しいソリューション創出へ

SORACOM Airなどのサービスの提供によって具体的な利用が数多く始まり、目標としていたIoT通信の民主化を実現したかのように感じる。しかし、ソラコムの目指すところはさらに先にあるようだ。その1つがグローバル化。2017年の初頭からグローバルに使えるサービスの提供を開始している。

「SORACOMのプラットフォームはAWS上にあります。これを世界に展開するAWSのクラウドにコピーすれば、サービスをグローバル化できるのです。日本でビジネスを展開しているお客さまからは、海外でSORACOMが使えるとありがたいという声を以前からいただいていました。それを、クラウドの特性を利用して短期間で実現しました。すでに日本を含む欧米アジアなど、グローバルで使えるようになっています」

日本で生まれたIoTサービスをグローバル展開しようとしたとき、通信事業者とのやり取りから地域ごとに対応した通信モジュールの実装まで、多くの手間がかかっていてはスピーディーなサービスの導入はできない。ソラコムの「グローバル向け Air SIM」を使えば、グローバル展開が容易になるのだ。

さらに2017年10月にソラコムは次の一手を打った。それがグローバル向け Air SIMで利用できるIoT向けの新しい料金体系の導入である。

「IoTの世界観を実現するには、ありとあらゆるモノに通信機能を実装していく必要があるわけです。しかし、これまでSIMカードは通信事業者の契約にひもづいていて、仕入れた瞬間から課金されてしまっていました。実際に商品として売れたときから、通信サービスの提供が始まるという仕組みがなかったのです。

ソラコムでは、基板実装できる小型のSIMの提供と、プラットフォーム側の新しい仕組みの導入によって、無線でSIMの契約情報を書き換えられるようにしました。そして、新しい料金体系では、『使った分だけ料金がかかる』という課金形態を実現しました。

製品にSIMを埋め込んで製造、出荷しても、それだけではまだ基本料金はかかりません。販売後にお客さまの手元に届いてはじめて、サービスの利用が始まり、基本料金がかかるといった使い方に対応できるようになりました」

グローバル化と新料金体系を組み合わせた最新事例が、ソースネクストの携帯型翻訳機「POCKETALK」へのSORACOMの導入だ。超小型の「通訳」デバイスで、英語、中国語、韓国語、フランス語など50言語以上での双方向音声通訳を、60ヵ国以上で利用できる。そのための通信インフラにSORACOMが選ばれた。世界60ヵ国以上での利用を固定料金で提供するためには、SORACOMのプラットフォームが最適な選択肢だったのだ。

「私たちが困難を乗り越えると、お客さまはその分だけ楽にビジネスを展開できるようになります。いままでできなかったことをやっていただけると、うれしいと感じます。これがプラットフォームビジネスの醍醐味ですね」

JBPRESS

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