IoT(Internet of Things)の最新ニュースや企業&ベンチャー事例(ケーススタディ)ほぼ毎日掲載

イノベーション
2016.11.09

IoT活用ビジネスを阻む3つの壁とは?
「つながる製品」によるビジネスモデル転換に向けて

BY

小松製作所は「KOMTRAX」というサービスで「つながる製品」を実現している(写真はイメージ)。 Photo by U.S. Army Corps of Engineers, under CC BY 2.0.

 今、日本の産業界ではIoT(Internet of Things)が異常なブームである。

 IoTがブームとなった背景には、モノからデータを収集するためのセンサーコストの低下、通信コストの低下、データ蓄積や分析コストの低下といった、IoTを実現する各種コストが大きく下がってきたことが挙げられる。また、インフォシス(Infosys)やテックマヒンドラ(Tech Mahindra)といったインド企業のように、低コストでIoT環境を整備できるエンジニアリング企業が誕生していることも見逃せない。

つながる工場とつながる製品

 産業界におけるIoT活用の形態には2種類あると考えている。1つは自社工場の生産ラインや保有設備にセンサーを取り付けてデータを収集、生産性向上などに活用する「つながる工場」である。もう1つは、自社製品にセンサーを取り付けて、ユーザーが自社製品をどのように利用しているかを把握して、コスト低減や売上アップを提案する「つながる製品」である。

 つながる工場については、自社で「何をやるか」を明確にできれば比較的実施しやすい(現実的には、何をやるかを明確にできずに企画倒れになる、データはたくさんあるが示唆が得られないことも多いが)。

 有名な事例としては、タイヤメーカーのブリジストンが生産データや品質データを収集し、製造条件を適切に制御することで、タイヤ成型工程の生産性を2倍に高めることに成功している。また、欧州のエンジン部品メーカーでも同様に、加工条件と品質の関連性を分析。全工程で良品条件を満たしていれば検査工程を省略することで、検査コストを削減することに成功したと言われている。

 一方、「つながる製品」についても、GEの航空機エンジン事業や小松製作所(コマツ)の「KOMTRAX(コムトラックス)」が収益化に成功した事例として有名である。しかしながら、ここまで成功している事例は実は多くない。

JBPRESS

あわせてお読みください

AD

注目連載

記事ランキング

  • 直近1時間
  • 昨日
AD

あわせてお読みください

IoTニュース

国内IoT市場は2021年までに11兆円規模に成長──IDC調査
そのIoTデバイス、本当に10年動きますか? キーサイト・テクノロジー インタビュー②[PR]
マカフィーに聞くIoTセキュリティ - 業界別対策と野良デバイス対策がキモ
GSMA、IoTソリューションの成長を支援するため、IoTビッグデータ・ディレクトリーをリリース
IoTトイレで水道代を50%節約し、空室状態を可視化することで業務の効率化 ─KDDI IoTクラウド 新サービス
世界最小クラスのIoT紛失防止タグ「MAMORIO」に3つの新色が登場!
NSW、IoTクラウドプラットフォームをAzure上に構築する「Toami on Azure」
元グーグル代表が予測する、AI/IoTの先にある世界
AI、IoT軸にシェア拡大狙う ―― 20周年迎えたCTstageの次の進化とは
電気ケトルなど家電の使用をトラッキングして遠方の家族の安全をスマホで知るIoTセンサー「Howz」
IoT人気記事ランキング!docomoスマートパーキングシステムや、マイクロソフトの「Office 365」など [2/13~2/19]
セラク、タキイ種苗と農業IoTサービス「みどりクラウド」の販売代理店契約を締結
IoTセキュリティ対策を検討する“その前に”――企業がまず考えるべきこと
中堅・中小企業が「IoT投資」で売上増に結びつける「最短の」方法
国内IoT市場は2021年までCAGR17.0%で成長――IDCがユースケース別/産業分野別予測
KDDI、トイレの満空情報をIoT+クラウドで提供

IoTニュース”は、Mynd Engineを活用して、世の中のIoT関連の記事をまとめさせていただき、ご紹介させていただきます。