ベストセラー『土偶を読む』が評価された背景にあった専門知批判のストーリー あえて『土偶を読むを読む』を出版した望月昭秀氏が伝えたかったこと【後編】 2023.8.17(木) 砂田 明子 フォロー フォロー中 芸術文化 歴史 学術 シェア299 Tweet この写真の記事へ戻る 『土偶を読むを読む』を出版した望月昭秀氏(撮影:内海裕之) 『土偶を読むを読む』(文学通信/編者:望月昭秀/執筆者:小久保拓也、佐々木由香、菅豊、白鳥兄弟、松井実、望月昭秀、山田康弘、山科哲、吉田泰幸) 望月昭秀(もちづき・あきひで) 1972年、静岡県静岡市生まれ。ニルソンデザイン事務所代表。書籍の装丁や雑誌のデザインを主たる業務としながら、出来心で都会の縄文人のためのマガジン『縄文ZINE』を2015年から発行し編集長をつとめる。著書に『縄文人に相談だ』(国書刊行会/文庫版は角川文庫)、『蓑虫放浪』(国書刊行会)、『縄文ZINE(土)』、『土から土器ができるまで/小さな土製品をつくる』(ニルソンデザイン事務所)など。現代の縄文ファン。 埼玉県滝馬室遺跡出土のミミズク土偶(出典:国立文化財機構所蔵品統合検索システム) ミミズク土偶は『土偶を読む』ではイタボガキの精霊とされたが、「イタボガキは縄文時代に食用とされていなかった」(望月氏) 『土偶を読むを読む』より(55ページ引用)