「スクリ(アナコンダ)に釣り人が呑み込まれた」と大きな題字で事件を報じたブラジル、マナウス市の日刊紙『DIARIO』。アマゾンに生息するオオアナコンダ(現地名はスクリ。スクリュー、スクリュージとも呼ぶ)は、アジアのアミメニシキヘビと並ぶ世界最大のヘビだ。水中に潜み岸辺のほ乳動物を絞め殺し丸のみにする。(山根一眞所蔵資料)
(注)ネット上では出所不明、虚偽の疑いがある大蛇写真が拡散しているため、本記事に掲載する写真のうち山根一眞所蔵写真や図については出所を明確にするため「Archives of Kazuma Yamane」のバナーを入れてあります。
1990年12月7日付の『DIARIO』(マナウス市発行の日刊紙)(左)1面トップにはトラックの荷台に腹を膨らませたオオアナコンダの写真と横の赤文字で、「Sucuri engole o pescador」(スクリが釣り人を呑み込む)という題字。これはキャッチで、2面(右)に同じ大サイズの写真が「ヘビは殺して食べる」という大きな題字、記事ともに掲載。(山根一眞所蔵資料)
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印刷品質が悪く大蛇記事を載せた新聞の別ページはこんなインクの汚れがついていた。(山根一眞所蔵資料)
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ブラジル、マナウス市の新聞社で購入した大蛇写真。(山根一眞所蔵資料)
プリントの真ん中の横筋は、「ネガの保存が悪く真っ二つに折ってあった」ためではなく新聞の折り目だった。(A)新聞社で購入したプリント(B)新聞掲載の写真を私がスキャンした画像。明らかに同じだ。騙された。
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1989年6月24日、ブラジル、ミナスジェライス州の大都市、ベロオリゾンテ市(人口約2700万人・2007年)の新聞に掲載された記事。(山根一眞所蔵資料)
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マナウスの新聞とベロオリゾンテの新聞ファックスの写真を比較したところ、ごくわずか人の頭の向きが異なる部分があることなどに気付いた。連続して撮った別写真のようだ。(山根一眞所蔵資料)
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