登山靴「ゴロー」、キャリア60年超の靴職人が引退した理由(前編)
「ゴロー」店主の森本勇夫さん。2021年5月頃取材
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筆者が2020年3月頃に注文した『ゴロッパ』。20,000円の既製品もあるが、3000円増しで色やサイズが選べるオーダーメイドも可能。3ヶ月程度で納品される
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筆者が約1年履き込んだ『ゴロッパ』。風合いを増したレザーもさることながら、足になじんだ履き心地は素晴らしい
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左上/様々な情報が書き込まれた、オーダー伝票の控え。カジュアル靴のジャンルに属する『ゴロッパ』でも丁寧に採寸して、0.25cm刻みで適切なサイズを選んでくれる。右上/製法はステッチダウン。右下/ヒールカウンターは低いが、甲をすっぽりと包む型紙の効果か、その歩きやすさは抜群。左下/ソールはビブラム社のガムライトソール。ゴムの強度とスポンジのクッション性を併せ持ち、しかも軽量という、ウォーキングシューズにぴったりのソールだ
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1942年東京生まれ。幼い頃から父親に靴づくりを仕込まれ、1973年に父親の名前を冠した登山靴店「ゴロー」をオープン。登山家や冒険家たちに全幅の信頼を寄せられる。1983年には日本で初めて登山靴にゴアテックス素材を使用するなど、腕利きの登山靴職人として名を馳せた。現在は職人を引退したものの、今もなお店頭に立ち、来客に靴選びのアドバイスをしている
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著名な登山家や登山愛好家の間で、「ゴロー」の評判は口コミで広まっていった。イギリスの情報誌『MONOCLE』で特集されたこともあり、コロナ前は外国人の来客も多かった
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千石から巣鴨へと向かう、白山通り沿いに店舗を構えている。営業時間等は電話にて確認を
住所/東京都文京区本駒込6-4-2 Tel/03-3945-0855
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店舗での採寸の模様。靴づくりを手がける職人が交代で店舗に立ち、接客を手がけるのが、「ゴロー」の流儀だ
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植村直己さん、三浦雄一郎さん、南極観測隊など、極地に挑む冒険家たちに愛された「ゴロー」の靴。写真は南極点へバイクで到達した冒険家、風間深志さんだ
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冬山に挑戦できるハードな登山靴から、チロリアンシューズや『ゴロッパ』のようなカジュアルシューズまで、様々なモデルを手がけている「ゴロー」。登山靴はフルオーダーが可能だ。森本さんは実際に登山を趣味とし、その経験を生かしてプロフェッショナルたちの要望に応えてきた
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耐久性、防水性、保温性、通気性など、登山靴に求められる多くの役割を、徹底した工夫によって叶えてきた「ゴロー」。写真の登山靴はアメリカから輸入したシームグリップというボンドを使うことで、高い防水性を実現している
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本駒込のショップには、作業台や引き出し付きの椅子など、創業時から使われていた道具がいくつも残されている。当時は手縫いだけで靴をつくっていたので、大きなスペースも必要なく、こちらが工房も兼ねていたという
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森本さんが父から受け継いだという、革をなじませるための道具
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道具を愛おしむように使う森本さん。子供の頃に傷つけてしまった痕も、今ではよい思い出だ
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