トヨタ「プリウス」のモーター単体。左が第2世代、右が電池の電圧を昇圧させて(電気エネルギーの一部が熱に変わるが)出力を引き上げつつ薄型化した第3世代。周りにびっしりと銅線を巻いた電磁コイルを並べ、その芯に円筒状の回転子が入る。そこにネオジム+ディスプロシウム磁石が輪状に組み込まれている。(写真提供:トヨタ自動車)
ホンダ「インサイト」(現行モデル)のモーターの構造。これも直流ブラシレス(同期型とも言う)で、扇形の永久磁石(もちろんネオジム+ディスプロシウム磁石)を円筒外側面に並べた回転子(IPMローター)が、鉄芯に銅線を巻いたコイルをぐるりと並べた中に挿入され、そのコイルに順番に電流を流して磁力を発生させ、切り替えてゆくことで回転させる。(写真提供:本田技研工業)
現行プリウス(第3世代)の電池パック。トヨタは一つひとつの電池を専用の容器(ステンレス製)にして車両空間の中に収まりやすくしている。このパックは1.2ボルトのニッケル水素電池を168個、直列につないでいる。(写真提供:トヨタ自動車)
こちらはホンダ「インサイト」の電池パック。ニッケル水素電池の汎用規格として設定されている円筒型電池モジュールを14本、合計84セルを直列にして出力としては100Vを得ている。プライムアースEVエナジーと三洋電機の2社供給。(写真提供:本田技研工業)