パリでピアノの命を守り続ける日本人調律師
職人気質を受け継ぐ小川さん。「初めのころは張り切り過ぎてミスもありましたが、今はどんなことでも自信があります」。6年半の探究期間を経てピアノ・ハーモニーを設立。ブログは一読の価値あり(著者撮影、以下特記以外も)
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1870年製のエラール(かつてのフランス有名ピアノメーカー)。アトリエS.K.H.の木下さんと一緒に難解なピアノの修理もする。「1900年以前に製造されたものは修復不可能な場合もありますが、構造を学べて勉強になります。驚きあり楽しみありです」と小川さん
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プレイエル(フランスの有名ピアノメーカー、2013年に製造終了)のピアノ。フランスでは、ピアノは個人の秘密を隠す定番の場所だった。古いピアノからへそくり、ラブレターなどがよく出てくるという。「ピアノは温かみがありますね」と幸せそうな小川さん
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意外にもピアノは弦楽器ではなく打楽器だ。(左)弦を叩く部位のハンマーは、ピアノを弾いているうちにくぼみがついてくる。(右)調律師はハンマーを削ってくぼみをなくす(写真:Piano Harmonie)
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鍵盤の標準の高さは10ミリ。すべての高さが揃うように調整する(写真:Piano Harmonie)
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最近は部品にプラスチックを使うメーカーが増えている。(左)黒い箇所がプラスチック。(右)昔ながらの作りのピアノは、プラスチックではなく木製。プラスチックの消耗とともにピアノの寿命も終わるが、木製なら手入れ次第で半永久的に演奏できる(写真:Piano Harmonie)
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ピアノコンサートでは休憩時間にも調律する。一定時間、弾きまくるためだ。それほど敏感な楽器なので、家庭用でも定期的な調律(1年に最低1度)は必須とのこと。フランスの家庭では定期的に頼む習慣がない(写真:Piano Harmonie)
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小川さんがいつも持ち歩く工具は、なんと11キログラムもあるそう。1日に数件回ることが多く、様々なピアノに対応できるよう慎重に選定する(写真:Piano Harmonie)
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「調律は同じ作業で単調な仕事と言う調律師もいますが、僕はそう思いません。道具とか特殊な薬品とか、学ぶことは常にあります。いかに効率よく、いかによい調律をするか、向上心を持って日々勉強しています」
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パリでピアノの命を守り続ける日本人調律師
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