1996年に市場に投入されたボクスター(「986型」系列)の透視図。この図はエンジン排気量が拡大された2000年モデルのものだが、基本構成は現在の987型まで変わりない。2座コックピットの背後、後輪との間の「ミッドシップ」に6気筒エンジンが低く収まっている。水平対向の気筒配列の「低さ」が最も生きるし、それも含めて車両運動の素性に優れるレイアウトである。シートから前の基本要素配置とこの図には描かれていないが車体骨格の基本形は、4年遅れて現れる、それまでの技術潮流とは断絶した911(「996型」系列)と共通であり、そのまま今日にまで至る。(図版提供:Porsche)
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