クレー独自の技法「絵を切る」。2つは本来1枚だった。切り口や加筆箇所が分かりにくく、判断が極めて難しい。奥田修氏はこの秘密を発見した。(写真提供Zentrum Paul Klee)
クレーは東洋とも深いかかわりがあったと、奥田氏が発見。中国の絵巻の構図を真似たと考えられる作品(上)。下は絵巻『河岸図』の一部。(写真提供Zentrum Paul Klee)
奥田修氏。世界遺産の街スイス・ベルンにあるツェントルム・パウル・クレーにて。芸術家でもあり、スイスで日本の震災チャリティーにも協力。(筆者撮影)
奥田氏のお気に入りのクレーの作品『Verrückung(狂気)』。死去に近いころの作。「60歳の画家の絵とは思えないほどエネルギーに満ちて新鮮」な点が好きだそうだ(写真提供Zentrum Paul Klee)
ツェントルム・パウル・クレーは2005年6月開館。貯蔵作品数3500点以上を誇る(生涯の全作品数は1万以上)。著名なレンゾ・ピアノによる建築も注目を集めている。(筆者撮影)
芸術家としても活躍する奥田氏。目の前で動いて見せる芸術で鑑賞者を驚かせる。(写真Dominique Uldry)