敷地内に4つの源泉、生まれたての温泉に浸かる贅沢
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「鶴の湯」の名物は何といっても温泉だ。敷地内に4つの源泉(黒湯、白湯、中の湯、滝の湯)を所有し、混浴の露天風呂や男女別の露天風呂、内湯などで堪能できる。湯船の底からプクプク湧き出す、全国的にも貴重な足元湧出泉。生まれたての温泉に浸かる贅沢が味わえる。
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冬は白銀の世界となり、雪見の露天風呂は温泉情緒を盛り上げる。しんしんと雪が降る中、白濁の湯に身を預ければ、自然と一体になる安らぎが訪れる。空気が澄んでいて、夜空に光る星がきれいに見える。硫黄をたっぷり含んだ真っ白なにごり湯が満ちる混浴露天風呂。脱衣場は男女別。白濁する温泉のため、浸かれば混浴は気にならない。
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乳白色という湯の色も、温泉情緒を盛り上げる。白湯・混浴露天風呂の泉質は含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩泉。血行を促進し、美肌作用もある。内湯の「黒湯」はナトリウム-塩化物・炭酸水素泉で、よく温まるため“子宝の湯”として知られ、内湯の「中の湯」は含重曹・食塩硫化水素塩で “目の病に効く温泉”とお殿様の時代には言われていたそうだ。
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「鶴の湯」は日本を代表する山の秘湯だ。誰もが一度は泊まりたいと憧れる。常連客が「今のまま、変わらないようにしてくださいね」と宿の人に声をかける。代々が、本物の温泉と秘湯旅情を大切にしながら、国内外の温泉客を受け入れてきた。宿には社員の大工がいて、修繕用の古材を用いては常に手直しをしているそうだ。
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日常をしばし忘れて、不自由を楽しむくらいの気持ちで秘湯の旅時間を過ごしたい。乳頭温泉郷の湯めぐりもオススメだ。7つの宿(鶴の湯、妙乃湯、黒湯温泉、蟹場温泉、孫六温泉、大釜温泉、休暇村乳頭温泉郷)はそれぞれ独自の源泉を持ち、10種類以上ある。宿泊者限定の「湯めぐり帖」やバス「湯めぐり号」などを活用しながら気軽に楽しみたい。
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