「久保田」らしさとはなにか?

 2020年は、朝日酒造にとって、株式会社化から100周年、久保田ブランドは35周年の年だった。このときに久保田ブランドの看板商品でもある「久保田 純米大吟醸」はラベルを一新。2つの蔵、そして日本酒研究センターを併設する酒蔵内では日々、麹や酵母の研究が行われている。

「高品質の酒を幻にならないようにしっかりと供給することが、新潟の酒を全国の人たちに知ってもらえる道だ」と考えた新潟醸造試験場長と、「量ではなく質で勝負し、酒の旨さだけでなく新潟の良さも発信してシェアを拡大したい」と考えていた4代目社長の想いがかたちとなった酒が「久保田」。

 朝日酒造の創業当時の屋号「久保田屋」にちなんで「久保田」と名付けたという。

 久保田では「後味のキレ」をコンセプトに“久保田らしさ”を大事にしている。「さまざまな酒をつくりたい」とレシピ提案や、日本酒のいろはまで幅広く楽しめるコンテンツ作り、そして日本酒の新しい商品展開に力を入れている。

「久保田 純米大吟醸」は、香りが華やかでフルーティ。それでいて後味のキレが心地良い。口の中でのマリアージュが堪らないのは、アップルパイやカヌレだ。是非ペアリングするのにオススメしたい

 新商品「久保田 純米吟醸にごり」では、キメ細やかなオリ(滓)にすることで、さらっと滑らかな口当たりを実現していた。

 実際にテイスティングしてみると、純米吟醸ならではのフルーティで華やかな吟醸香と味わいはふくらみがありながらも、シャープな甘味とスッキリとしたキレのある後味が特徴。

 蜜感のあるにごりだが、サラサラとして飲みやすい。見た感じどぶろくのようにどろっとしているのではと思ったが、想像以上に飲みやすく、すぐにまた一口、一口と飲みたくなる酒だった。

 よく冷やして飲むほか、いちごなどのフルーツやスパイスなどを使ってアレンジして飲むのがオススメ。旨味のある肉料理や香辛料のきいた料理なども相性ぴったりだ。

 

「久保田 純米吟醸にごり」の飲み方アレンジ

●レッドクラウディー 

【材料】
・久保田 純米吟醸にごり:グラスの2/3
・トマトジュース:グラス1/3
・レモンピール(レモンの皮):少量

【作り方】
グラスに久保田 純米吟醸にごりとトマトジュースを注ぎ混ぜる。レモンピールを添える。

 他アレンジレシピはこちら→https://magazine.asahi-shuzo.co.jp/enjoy/363

 是非手に取ってみて様々な飲み方、お料理とのペアリングを楽しんでみて欲しい。