こけし祭りも紅葉も!何度も乗りたい陸羽東線

 紅葉といえば、ずっと訪れたいと思っているのが紅葉の時期のJR陸羽東線です。この路線は宮城県の小牛田駅から山形県の新庄駅までを結んでいて、私も何度か乗ったことがあります。というのも、陸羽東線には鳴子温泉駅があり、私はこの駅でたまたま降りたことがきっかけで大のこけし好きに。こけしの魅力にはまって、鳴子温泉をその後も訪れているのです。

かつて走っていた陸羽東線のリゾートみのり。大好きな車両でしたが、2020年に運行が終了してしまいました

 鳴子温泉はこけしだらけの街で、郵便ポストや電話ボックス、マンホール、ガードレールの支柱など、あらゆる場所にこけしが! まるでパラレルワールドにきたみたいで、「可愛い!」とテンションが上がってしまいます。

至る所にこけしがある鳴子温泉

 そして、この街のパラレルワールド感がより増すのが、「こけし祭り」。全国からこけしの工人さんが集まって製作実演をされたり、貴重なこけしの展示や販売がされたりと、まさにこけし尽くしの楽しいお祭りです。さらに夜のパレードでは、祭り囃子が響く中、こけしの大きな張りぼてが街中を練り歩いて、まるで異空間に放り出された感覚になります。

夜のパレードにはこけしの張りぼてが登場する「こけし祭り」

 思わずこけしの話に熱が入って鉄道から逸れてしまいましたが、この「こけし祭り」は毎年9月の第1土日に開催され、私がよく訪れるのはその時期なのです。木々が色づくにはちょっと早い季節なので、紅葉のベストシーズンの陸羽東線はまだ体験していないというわけです。

 陸羽東線では鳴子峡が有名な紅葉スポットとして知られています。起伏に富んだ深い谷が豊かな木々に覆われている絶景ポイントで、紅葉の季節には、それが燃えるような赤や黄色に美しく染まり、その中を陸羽東線が走っていくといいます。そうはいっても、またもやこけし祭りの時期に行ってしまいそうな私ですが(笑)、ぜひ一度は紅葉に染まる陸羽東線を訪れたいと思っています。