IQVIAのエンジンである“データ”“テクノロジー”“分析”“人”

2016年にIMSとクインタイルズが合併しました。それから約1年経ち、2社が合併したイメージを一新するIQVIAへと社名およびブランドの変更を発表されましたが、なぜこのタイミングでIQVIAへと変更されたのでしょうか。

湊氏我々の合併はコストシナジーでなく価値創造が目的であり、それを愚直に実現すべくチーム一丸となり、新たな付加価値を生み出すために実に様々な統合作業を重ねてきました。一年を経て改めて強く認識するのは、もはやこの会社が、「クインタイルズとIMSの合併による足し算で誕生した会社」ではないということです。実は、合併後半年経つ前の2017年春頃には、我々の新たに進むべき道がはっきりと見えてきており、以来その方向へ舵を切りぐっと加速しています。それは、合併し統合作業を進める中で「お客様へのご支援を通じ医療・ヘルスケアの進展へ寄与する我々の原動力となるものは何か」ということを突きつめて何度も議論をして導き出された「データ : Unparalleled Data」「テクノロジー : Transformative Technology」「分析力 : Advanced Analytics」「人(網羅的専門組織): Domain Expertise」の4つの分野への重点的な投資です。合併にあたっては、両社の強みを持ち寄ることに対し多くの皆様からご期待の声をお寄せいただきましたが、この4つが合併した我々にとっての強みであり原動力であることを明確にお示しできる時機となったということが、今回のIQVIAへの変更の背景です。

湊氏

IQVIAとして改めて明示した4つの「IQVIAの強み」について、詳しくお話いただけますか。

湊氏先ほどお話した“データ”“テクノロジー”“分析力”“人(網羅的専門組織)”の4つの総力が強みであり、我々の原動力で、この4つを“IQVIA CORE™(アイキューヴィア コア)”と称しています。IQVIA COREを成す要素は、まず両社が蓄えてきた情報資産。これは揺るぎないものです。我々は、新たに創造する情報もさることながら、クインタイルズに蓄えられていた情報にも、この一年でスポットを当て価値化してきました。日本だけでも年間数百の治験を実施運営しているとすると、そのすべての経験の蓄積から、そこには実は大きな価値が生まれています。これまでそれら情報はあまり体系的に整理されないまま活用される機会が少なく、人の経験と手腕に寄って運営されてきました。私たちが経てきた様々な経験をシステマティックな方法できちっと情報として整備・蓄積し、活用していくことにより新しい次元での情報価値を生み出すことができます。そして過去からの集積だけでなく、今もアクセスする領域の範囲を広げ、より深めています。一方で、個人情報を保護することに対しても情熱をかけて投資しており、この両輪は一体化されている必要があると考えます。

IQVIA CORE

 そして、その情報を活用し成功確率を高めるためには2つの要素が必要であり、そのひとつは「テクノロジー」、もうひとつは「分析力」です。「テクノロジー」については、我々は莫大な量のデータを扱うため、手作業では絶対に不可能です。当然ITの仕組みが必要になりますし、それをビジュアライゼーションするのも、情報から得たものから人のアクションへと導くにも、やはりテクノロジーの力が必要となります。ここは特に、最近我々が重点的に力を注いできている領域です。また、「分析力」についてはデータの価値を見出す機能や能力とも言えます。データというものは単独では価値を持ちません。重要なことはデータを分析し、何に価値があるのか、その価値に対してどういうデータの回し方をしていけば役に立つかを見極めていくことです。そのため、統計をベースにした分析の力が非常に重要となるわけです。

 最後は専門性や知識を持ち、実行力を持ち合わせる「人」です。例えば近年の製薬業界では、ごく限られた製品に資源を集中させる企業が増えてきました。そういった企業では、研究開発やコマーシャル領域(営業・マーケティング)の全てを自前で行うより、任せられるところは任せるというオプションを検討されることがあります。その点でも、我々自身がオペレーション(実行)まで実施できるということは、とても重要な要素です。“コンサルティングはしますが、実行はお客様で”という形でなく、“コンサルティングも実行も”できるのは、我々にとって大きな強みです。それは、我々の提案に対する信ぴょう性にもつながってくると思います。我々の意味する「人」とは、各々の専門性や経験を活かしつつ、 “IQVIA CORE”の残りの3つ、データ・テクノロジー・分析力を使ってプロセスを効率化する「人」です。もちろん、我々IQVIA自身の取り組み方そのものを革新していく存在でもあります。これら4つで成す“IQVIA CORE”を我々のエンジンとして、お客様へのご支援を通じ、日本の医療・ヘルスケアの進展へ寄与していれければと思います。

IQVIA

※2017年11月6日(米国東部標準時)、IMS Health と Quintilesのグローバル統合ブランド“Quintiles IMS”は“IQVIA”となりました。
日本での事業は、IMS JapanとQuintiles Transnational Japanのまま、「IQVIA(アイキューヴィア)」として法人の枠を超えて活動を行っており、「組織としての網羅的な知識」、「高度な分析」、「比類なきデータ」、「先端のテクノロジー」を原動力とした、ヒューマンデータサイエンスカンパニーとして、ヘルスケア進展のご支援を目指しています。詳しくは、https://www.iqvia.co.jpをご覧ください。

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