話題の「ロボアド」はどこまで有効か

今後の進化に期待して使い方やノウハウを少しずつ蓄積しよう

小島 淳/2019.3.29

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「ロボアド」(ロボットアドバイザー)という言葉を聞いたことがあるかもしれません。利用者(個人投資家)がインターネットやスマートフォン(スマホ)のアプリを通じて投資に関するいくつかの簡単な質問に答えると、コンピュータ(アルゴリズム)が自動的に最適な資産配分や投資対象を提案してくれるサービスのことです。

 ロボアドは利用者の年齢や年収、投資経験、運用期間、目標リターン、リスク許容度などを考慮しながら、国内外のどのような金融資産にどの程度の比率で投資すれば、より少ないリスクで収益性が高められるかを確率統計学的な計算手法によって割り出します。フィンテック産業の代表格として話題にのぼっていますが、今回はその有効性について考えてみましょう。

「投資一任型」と「アドバイス型」の2種類

 ロボアドが提供する投資アドバイスの基本原理は、1950年代に登場した現代ポートフォリオ理論です。それから半世紀以上が経ち、理論の改良、ITの進歩、スマホの普及などで、世界中の金融市場へ手軽にアクセスできるようになったことで、日本ではロボアドの実用化がここ数年で一気に進みました。現在では30社程度が、主に金融機関のサービスとしてロボアドを提供しています。

 利用者へのサービスとしては、「投資一任型」と「アドバイス型」の2種類があります。

「投資一任型」は、提案されたポートフォリオに合わせて主にETF(上場投資信託)と投信で実際の運用を行います。売買はもちろん、資産配分を調整するリバランスも自動的に行ってくれます。

 一方の「アドバイス型」はポートフォリオの提案のみを行うタイプ。実際の売買やリバランスは利用者自身で行うことになります。いずれも、ポートフォリオ診断だけなら無料のロボアドがほとんどなので、投資の勉強や自分の投資資産をチェックするために活用してみるのもいいでしょう。