人材戦略へのテクノロジー活用が始まっている

リクルートスーツに身を包んだ学生。就職面接に臨んでいるようだが面会している先にはスマートフォンの画面——。これは人工知能(AI)による採用面接の一場面だ。人材採用サポートを行なうタレントアンドアセスメントが開発した「SHaiN」は、スマートフォンでAIによる面接が受けられるアプリ。科学的根拠に基づく採用メソッドをもとに、企業が求める人物像や採用基準に沿って、AIが人間の代わりに採用面接を行なう。採用にかかる時間やコストを削減し、公平な基準で資質を分析することができる。

受験者は自分の都合が良い時間・場所で、採用面接が受けられるため、面接会場から遠方に住む受験者の機会損失や他社選考とのバッティングを防げるという。

SHaiNのアプリ画面

近年、こうした人材関連領域において、デジタルテクノロジーの活用が顕著になってきている。そうしたテクノロジーは総じて「HR Tech」(Human Resource Technology)と呼ばれる。