IoT(Internet of Things)の最新ニュースや企業&ベンチャー事例(ケーススタディ)ほぼ毎日掲載

イノベーション
2017.09.19

カネの匂いがするIoTとは?
ビジネス成功の鍵は「見える化」の向こう側

BY

見える化の「次」こそが売上に直結する

「見える化」という言葉は一世を風靡したし、今でも重要なキーワードになっている。主に組織の中で、作業状況を上手に共有することで問題発見、業務の効率化、改善に役立てていくための概念だ。IoT技術が進んだことによって、これまで専用センサーが存在せずに見える化が進んでいなかったモノも次々に見える化できるようになっている。

しかし、見える化だけでは納得されない時代になりつつある。何となく現状を捉えられるし業務改善が期待できる、というだけでは顧客からは「金の匂い」がしないと判断され、見放されてしまうのだ。

建設機械などのコマツでは土木作業をデジタル化する「スマートコンストラクション」を2015年に導入している。測量時点で3Dスキャナーやドローンを使って対象の土地をデジタル化し、建築機械の必要数や日程を最適化、さらに余計に土を掘り起こし過ぎないといった細かな過程まで制御できるようになっているのだ。

全体的な情報をクラウドで管理し、それぞれの機械のセンサーと情報をやり取りした結果を、工期の最適化にまで結びつけている。これによって、ただ情報を取得するだけではなくコストを最適化するところまでをシステム化し、大きな売上に結びつけることができた。

見える化した情報を、目的を持って管理・利用するという「次」のステップへの道筋を描き、実行できたことが、結果に結び付いたと言えるだろう。

エモーショナルな体験や共感の提供が新たな価値を生む

モノのデータを見てコストや効率化の改善を図る以外に、IoTがもたらし、お金に結びついていくものがあるという。鈴木氏によれば、それは「今までになかった新しい体験や喜び」だと語る。

例として挙げられたのが、東京ディズニーランドのエレクトリカルパレード。パレードを見ているゲストそれぞれの持つライトが、音楽に合わせて一斉に同じ光り方をしていたというのだ。2015年ごろには「マジカルドリームライト」として、2,500円で販売されていたもの。普通のライトは1,500円だというので、この1,000円の差は何なのだろうか。

鈴木氏は語る。

「仕事が終わったあと一人でディズニーランドに行って試してみたんです。パレードの山車(だし)と手元のハンドライトが同期して光るんですね。これはテンションが上がってしまう面白い体験でした。普通のライトとの差額は『エクスペリエンス』(経験)ですよ!」

実際、こうしたライトは昨今テーマパークやライブイベントでよく用いられている。主催者側がライトの色や光り方を一元管理することで、参加者の一体感やイベントの満足度を高める仕組みになっている。

マジカルドリームライトは、感動を呼ぶことでモノの値段を上げられる、という1つの好例といえるだろう。感情を揺さぶる「エモい」体験は、IoTをビジネスに結びつける大きなチャンスなのだ。

JBPRESS

あわせてお読みください

記事ランキング

  • 直近1時間
  • 昨日

話題のキーワード

注目連載

あわせてお読みください

IoTニュース

「ブロックチェーンに繋がるEV充電器」メリットは? 約12万円で9月出荷
ルイ・ヴィトンが旅行かばん追跡タグEcho開発。IoT無線規格Sigfoxで世界中の空港をカバー
ドコモ、IoTソリューションを検証可能な「docomo IoTスターターSIM」
Alibaba A.I. Labs、スマートホーム分野でMediaTekとの戦略的協力を発表
IoTを活用して住民の健康状態を共有するシステム - KDDIら小谷村で実験
Society 5.0時代をつくる出展ベンチャー募集!ASCII主催IoT&ハードウェアイベント3月22日開催
NTTドコモ、IoT導入検証向け「docomo IoTスターターSIM」を提供開始
自宅で医師に健康相談--MediplatとIoT賃貸経営向け開発のRobot Homeが業務提携
富士通、遠隔見守りで迅速な対応と介護スタッフの業務効率化を可能に | IT Leaders
製造業のIoT活用をはじめるためのTalendとClouderaのビッグデータ基盤 – マイナビニュースフォーラム 2017
IoTで介護スタッフの業務効率化、富士通が遠隔見守りサービスを拡充
アナリティクス分野の2018年とAI、IoT、マルチクラウド
総務省、IoT国際競争力指標(2016年)を公表、日本の競争力は2位に
サムスンの「音声操作」がここまできた! CES 2018に見る、未来みたいな日常
靴をAI搭載のIoT化するシューログプラットフォーム「ORPHE TRACK」
サムスン、IoT機器の管理を一元化する「SmartThings」アプリを提供へ

IoTニュース”は、Mynd Engineを活用して、世の中のIoT関連の記事をまとめさせていただき、ご紹介させていただきます。