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テクノロジー
2016.12.26

会津の“幻のトマト”、育てていたのはITだった
土壌の状態をセンシングして水と肥料を自動供給

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 システムを利用したミニトマト栽培は、当初は4棟のビニールハウスでスタートした。その後、プチぷよ以外の普通のミニトマトの栽培にもシステムを利用するようになり、現在、ミニトマト栽培のビニールハウスは10棟に増えている。

 水や肥料をあげたり量を調整する手間がなくなったこと、また、土の状態が安定してトマトが病気になりにくくなったことなどのおかげで、同じ人員で栽培できる量が一気に増えたのだ。

ビニールハウスの前に立つ古川純平さん。アルス古川ではコメを中心にミニトマト、青菜など様々な農作物を栽培している

農業の後継者不足問題にも有効?

 ITシステムの活用は、就業者の減少、高齢化、後継者不足という日本の農業が抱える問題の解決にも役立ちそうだ。

 農業は勘と経験がものを言う世界である。「父親は、農業を覚えるのに10年はかかるだろうと言います。実際、水や肥料をあげる感覚を掴むまでは、ものすごく時間がかかります。教えてもらってもなかなか分からない。一つひとつ経験しながら感覚を掴んでいくしかありません」

 だが、システムを使うと、農作業の方法を何年もかけて体に覚え込ませる必要がない。システムの使い方さえ覚えれば誰でも農作物の世話をできるのだ。

「もしも、農業なんかまったくやったことがない新入社員にいきなりハウスを任せたとしても、たぶんきちんとトマトを育てられると思います。一番重要なところはシステムがやってくれるので失敗がないからです」

 アルス古川を皮切りに、近郊でも同様のシステムを導入する農家が増えているという。「今は5軒ぐらいの農家が導入して、アスパラガスやイチゴ、花などを育てています」。ITシステムを活用した農業は会津で着実に広がりを見せている。

JBPRESS

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