まず問題視されたのは、新拠点に電話環境を構築するのに時間が掛かり過ぎることだ。従来からのPBX(構内交換機)導入では工事や設定、テストに月単位の時間を要し、迅速に商圏内にサービス網をつくり上げたいという同社の戦略にそぐわない。複数拠点の短期設立を想定している今、導入から運用開始までの期間を劇的に短縮する必要があった。
同時に電話の取次ぎに関する無駄な時間も業務効率上の課題だった。同社の特徴は、事業推進の中心である営業スタッフやフィールドサポートスタッフが常に客先で業務に当たっていることだ。だが一方で、担当者不在時に電話が掛かってきた場合、応対した者が外出先の担当者に連絡したり、連絡が取れなかった際にメモを残したりメールで通知するなどの処理が必要となる。顧客へのコールバックが遅れるなどのケースも多く、機会損失に結びつくこともあった。
外出している営業スタッフとフィールドサポートスタッフ間のコミュニケーションにも課題があった。営業スタッフは、客先で解決すべき問題に接した時、近在のフィールドサポートスタッフに適切にコンタクトできず、ロスタイムが発生。双方の連携が望まれていた。
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