異次元に移りつつあるロシアの日本食ブーム

それを理解できない安倍政権のクール・ジャパン政策
2013.3.28(木) 菅原 信夫 follow フォロー help フォロー中
このエントリーをはてなブックマークに追加
この写真の記事へ戻る
今年もProdexpo(国際食品展)が2月11日から14日までモスクワで開催された。参加事業者も変わらなければ、展示内容も毎年変化のない、マンネリ展示会であった
日本からの大規模出展はゼロ。唯一、北海道がブースを確保して、北海道物産展のようなものを開催していた。ただ、このやり方では商売にはまず結びつかない
日本すし学院で研修した「アズブカ・フクーサ」派遣のロシア人調理人。彼らは、ともに10年の寿司調理キャリアがあって、技術的には、教えることがない、という状況だった。しかし、「持ち帰り寿司」に関する関連ノウハウを学ぶことができて、大変有意義だったと日本側講師陣に感謝していた。ここに、今後の「クール・ジャパン」の方向性が見えてくる
朝10時、まだ買い物客はほとんど入っていない店内で、持ち帰り寿司の 販売準備が進む。すでに、1人の出勤途中の女性客が寿司を選んでいる。これくらい、モスクワでは寿司が日常に溶け込んでいる
丸亀製麺モスクワ店内に一歩入ったロシア人客は、店内の明るさ、清潔さとともに、湯気を立てながら稼働中の各種設備に、日出ずる国、日本のエネルギーを感じるという。これこそ、日本が世界に伝えていかねばならない、「クール・ジャパン」の食文化ではないだろうか
ロシア全土で大変人気のあるうなぎ握り。うなぎは加工済みのものを 中国から輸入しているが、毎年ロシアの輸入量が増え、中国の日本向け 輸出が影響を受けるようになってきた
「アズブカ・フクーサ」店内のイートインで寿司とともに人気のあるWOK料理(中華鍋で作る炒め物)。店内では火気厳禁のため、IHによる調理が主流。炒める温度が低いためか、我々にはあまりおいしいとは思えない。ロシア人は、これも日本料理だと思っている人が多い
「アズブカ・フクーサ」のイートインでオーダーしたサーモン巻と海藻サラダ。米はタイ米、海苔は中国産を使用しているとのことで、味はタイで食べた寿司に似ていた。非常に量が多く、これ一皿で十分昼食になる

国際の写真

EV市場の6割を握る中国、いまや気候変動対策で途上国をまとめ上げる存在に、腰が引けっぱなしの先進国
なぜ、米国人は「MAGA」に熱狂するのか…“偉大な”1900年頃を想起させる危ない思想
元自衛隊幹部が解説、トランプ政権下でのアジアの安全保障
エネルギーの脱ロシアを図るEUで人気を集めるロシア産天然ガス、いったいなぜ?
独身の日セールどころではない、「トランプ2.0」で中国のECビジネスを取り巻く環境が急変するリスク
テスラ率いるイーロン・マスク氏はなぜEVメーカーに逆風となるトランプ氏の「補助金打ち切り」方針を支持するのか
フォロー機能について

フォロー機能とは、指定した著者の新着記事の通知を受け取れる機能です。
フォローした著者の新着記事があるとヘッダー(ページ上部)のフォロー記事アイコンに赤丸で通知されます。
フォローした著者の一覧はマイページで確認できます。
※フォロー機能は無料会員と有料会員の方のみ使用可能な機能です。


設定方法

記事ページのタイトル下にある「フォローする」アイコンをクリックするとその記事の著者をフォローできます。


確認方法

フォロー中の著者を確認したい場合、ヘッダーのマイページアイコンからマイページを開くことで確認できます。


解除方法

フォローを解除する際は、マイページのフォロー中の著者一覧から「フォロー中」アイコンをクリック、
または解除したい著者の記事を開き、タイトル下にある「フォロー中」アイコンをクリックすることで解除できます。