浮世絵も印籠もお任せ!の東洋美術鑑定家

ヨーロッパに眠るお宝を掘り出す目利き
2011.11.28(月) 岩澤 里美 follow フォロー help フォロー中
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東洋美術鑑定家として20年近いキャリアを持つ、鍵谷フライあゆみさん。背景は、猿の画で名高い森狙仙(もり・そせん)筆の屏風。9月のオークションで約78万円で落札。(筆者撮影)
鍵谷フライさんが勤務するSdhuler Auktionen。25年以上の歴史を持ち、スイス全国から集まる数々の秀作を競売している。(写真提供Schuler Auktionen、以下、落札品の写真も同)
Schuler Auktionenでは年4回オークションを開催。進行は非常にスピーディー。数分間の勝負に熱気が漂う。ピカソの花瓶(左手)は約146万円で落札された。(筆者撮影)
オークションは電話入札も可能。鍵谷フライさん(左)も入札者に代わり、会場で競売人に向かって入札する。(筆者撮影)
中国のヒスイ製・桃型の嗅ぎタバコ入れ(高さ6センチメートル)。蓋は小さなスプーン付きでビンの中のタバコの葉をすくう。昔、中国では来客を嗅ぎタバコで出迎えたという。ヒスイの質が売値に反映する。落札価格は約94万円
「浮世絵が、やはり大好き」と鍵谷フライさん。こちらは約120万円で落札された、歌川国芳(うたがわ・くによし)の作品。逸品には高い値がつく
中国のピカソと呼ばれる林風眠(りん・ふぇんみあん)のこの作品は、鍵谷フライさんの思い出の1枚。遺品を譲り受けた元の持ち主は価値を知らず、捨てる寸前だった。鍵谷フライさんが発見して、なんと約1700万円で落札。持ち主は涙を流して喜んだという

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