これがアルト・アディジェのポイント!その3
ワイン選びの基本知識
アルト・アディジェのワインは日本でも入手可能な生産者も多い。選んで間違いはないので、見かけたらチェックしてみてほしい。
アペリティフの定番はピノ・ビアンコ
アルト・アディジェ全域で栽培され、たいていどこのワイナリーでも造っているのはピノ・ビアンコ。フルーティなタイプもあるが、大樽を使ってしっかりと仕上げたアルコール度数の高いものも多い。アペリティフ全般に合わせられる。
白ブドウのスター選手 ゲヴェルツトラミネールとシャルドネ
白ブドウの中ではピノ・グリージョに次いで栽培されているゲヴェルツトラミネール。スパイシーなアロマを生かし、ドライに仕上げる。
ブームの予感の黒ブドウ ラグレインとスキアーヴァ
赤い岩という名をもつ家族経営のワイナリー、ロッテンシュタイナー。その名の通り、ボルツァーノ盆地特有の赤い岩、斑岩の土壌からなる畑をもち、ラグレインとスキアーヴァを中心にワインを造る。南にあるガルダ湖からの温かい風が盆地に溜まり、気温が高くなり、熱量が必要なこれらの品種に向く。
高い人気を誇るピノ・ネロ
ピノ・ネロは北イタリア全域で栽培面積が増えている人気品種。エレガントなスタイルに仕上げられるが、ゆっくりと完熟するこのエリアでは、色も濃くストラクチャーのあるワインになる。
パッシートもポピュラー
アルト・アディジェでは、ドイツ系品種やゲヴェルツトラミネールから上質な甘口ワイン、パッシートも造られており、名産のリンゴを使ったデザートなどと合わせる。
あまりなじみのない産地かもしれない「アルト・アディジェ」。小さな産地なので大量生産の格安ワインはないが、超有名なワインやグローバル級の生産者がいないこともあり、この品質に比して価格も抑えられている。近年、島ワインとともに注目されている「山ワイン産地」であり、しっかりとした味わいの白ワインや、淡い色合いのライトな赤など、ワイントレンドの先端をいっているといってもいいエリアだ。レストランやワインショップで「Alto Adige」「Sudtirol」の印を見たら、ぜひ手にとってみていただきたい。