父と三兄弟で支える蔵元
![](https://jbpress.ismedia.jp/mwimgs/0/6/640wm/img_06bba7d44ea145abff2e60e680e73e141537811.jpg)
行待佳樹さん 写真提供=竹野酒造
先代の日下部杜氏亡きあと、2008年、25歳の若さで杜氏に就任したのが長男の行待佳樹さん。醸造家のスペシャリストが集う東京農業大学醸造学科を卒業後、能登杜氏四天王と称される農口尚彦のもとで修業した。
![](https://jbpress.ismedia.jp/mwimgs/a/0/640wm/img_a0f7f483b8e226f9f803ad5b84b9d18b986465.jpg)
左から長男の佳樹さん、次男の達朗さん、三男の皓平さん 写真提供=竹野酒造
杜氏就任の年に手がけた「亀の尾蔵舞」が全国酒類コンクール純米酒部門で1位を獲得するなど、数々のコンクールで評価され、コツコツと実績を積み重ねている注目の若き造り手だ。その酒米「亀の尾」は、佳平さんが地元農家と連携して、わずかな種もみをつなぎ、育て続けている京都産。そのほか、「祝」「旭」「祭り晴」など、地元農家との契約栽培による米の個性を生かした純米造りが、竹野酒造の真骨頂といえる。現在は父とともに、次男の達朗さん、三男の皓平さんの三兄弟で蔵を支えている。
![](https://jbpress.ismedia.jp/mwimgs/3/5/640wm/img_3557164aeee3fbe9d2b69fb84cdb8eac679482.jpg)
「弥栄鶴 山廃純米七〇」の深みある味わいに、地元産オイルサーディンがよく合う。左は京都府宮津市にある竹中罐詰の看板商品「天の橋立 オイルサーディン」。右は、北海道札幌市の飯寿し工房松ぶんのニシンの飯寿司。米麹とご飯を合わせ、新鮮な魚と野菜を交互に重ね漬けし、約1ケ月間発酵熟成させたもの。米麹のふくよかな風味にも合う。