日本を楽しむ訪日外国人(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ)日本を楽しむ訪日外国人(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ)

 最近、おじさんが意外な場所で働く姿を見かける。給料が上がらない。本当に年金もらえるの? AIに仕事を奪われる…! 将来の不安から副業を始める中高年男性が増えているのだ。
  おじさんたちはどんな副業をしているのか、どれくらい稼いでいるのか、あるいはまったく稼げていないのか。組織をはみ出し、副業を始める全力おじさんの姿をより深くレポートする。(若月 澪子:フリーライター)

歴史的円安で民泊熱ふたたび

「道に迷った旅人です、一夜の宿をお貸し下さい」

 と昔話に出てくる旅人は言う。歴史を振り返れば、旅人が一般家庭に泊まる「民泊」はごく普通のことだった。

 今こんなことを言われて、見知らぬ他人を家に泊める人はまずいない。ところが、それを実現させてしまったのがエアビーである。

 米国発の「エアビー(エアビーアンドビー)」は、世界中の民泊を掲載するシェアリングエコノミー(モノやスキルの交換をつなぐサービス)だ。日本に上陸したのは2014年である。

 部屋を提供するのは、ホテルや旅館ではなく一般人。彼らはエアビーに自分の部屋を登録し(日本では自治体への届け出も必要)、旅行者はごく普通のマンションやアパート、一軒家に泊まる。プロのサービスはないが、安価でかつ素人丸出しの日常を味わえることが民泊の魅力だ。

 コロナ禍で下火になっていた民泊は歴史的な円安も追い風になり、ふたたび息を吹き返している。エアビーの「2024年のトレンド予測」によれば、エアビーのサイト内で最も検索された旅行先が「日本」だったという。国内にある民泊の利用者のおよそ半分が、海外からの訪日客である。

 そして、この民泊に欠かせないのが、民泊を清掃する人だ。