ここでもITの可能性を追求することです。例えば、

・スマートフォンで写真を撮れば自動的に報告書のひな形が作成され、進捗の予実についても自動的にアップデートされる
・機械の操作を音声の指示だけで行い、関係者への連絡や通知も音声だけで行い、必要とあればそれを文章にもしてくれる
・データを入力すれば、そのデータの内容を分析し、自動的に最適な図表を作成してくれる

 これらのことは既に実現可能です。このようなITのできることを前提に仕組みを作れば、仕事の効率や精度を飛躍的に高めることができるはずです。

ステップ3「戦術(Tactics)」

【そのプロジェクトを遂行するための手段や道具である「使い勝手や見栄え」を作り込む取り組み】

 次は道具としてのITを極めることです。例えば、

・どのタブレット端末が、コストパフォーマンスが高いか
・どのパッケージソフトウエアが最適か
・どの開発ツールを使えば、開発の生産性を高められるか など

 これから行おうとしている「作戦」にふさわしい手段として、最適なものはどれか、また、それを使えるようにするための手順や使いこなすためのスキルを、どのように身につければいいのか考えていきます。

 注意すべきは、実績や経験にこだわり新しいことを躊躇することです。ITの進化は日々常識を塗り替えています。その前提に立ち、その時々の新しい常識で選択肢を模索しなければ、成果も制約されてしまいます。だからこそ、事業に責任を持つ人たちが、ITの可能性と限界を正しく理解し、試行錯誤での取り組みを許容する態度を持たなくてはなりません。

 そんな文化を築いていくことも、デジタルトランスフォーメーションを実現するには必要な態度です。