DXを味方にするための3つの原則

デジタルトランスフォーメーションの時代がやって来た(5)

斎藤 昌義/2018.3.23

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デジタルトランスフォーメーションを実現するための考え方は。

 デジタルトランスフォーメーションは、デジタルテクノロジーを駆使したビジネスの変革です。しかし、テクノロジーの力だけで変革が実現できるわけではありません。

 デジタルトランスフォーメーションを実現するためには、次の3つの原則をしっかりと守ることです。

第1原則:課題の実感

・誰かがそんなことを言っていた。
・世間で話題になっている。
・偉い先生がそんな話をしていた。

といったことは、既に誰かが手を付けています。そんな「誰か」のことではなく、仕事や生活の中に課題を実感することが最初です。自分が実感していることもあるでしょう。あるいは、「工場の現場が困っているらしい」や「お客様が何とかしたいと言っていた」のであれば、それを現場で確かめて、自分の実感として受けとめることです。

「三現主義」という言葉があります。

現場に出向いて現物に触れ現実を見なければ、ものごとの本質を見極めることができない」

 これは、そのことを仕事の現場に息づかせる言葉で、「ものづくり」の現場で大切にされてきました。例えば、工場の生産現場で不良品が見つかったとき、現場の状況だけを聞いて机上で判断しても、的確な判断はできません。不良品が作られる工程(現場)に出向き、不良品(現物)に触れ、不良が起きている状況(現実)を見るという三現主義を実践すれば、より正しい判断に近づくことできるというわけです。

「三現主義」で生々しい現場の課題やニーズを実感として捉えることができてこそ、それを何とかしたいという本物の意欲や動機が与えられるのだと思います。