また、「実感」する課題が解決できれば、そこには必ず需要が生まれます。それは、そこに必要としている具体的な「誰か」が見えているからです。「誰かが言っていた」類のことは、この「誰か」がはっきりしません。それではビジネスの見通しは得られず、机上の空論になってしまいます。そうならないためにも、課題を実感しなければならないのです。

第2原則:トレンドの風を読む

 ITの進化は世の中の常識を大きく、そして急速に変えていきます。

・かつてできなかったことが、容易にできるようになった。
・かつて高額でとても手を出せなかったものが、とても安価に手に入るようになった。
・ITを身近なものとして受け入れ使いこなすことに抵抗のない世代が増えた。

 かつての常識は、すぐに置き換えられてしまいます。その事実に目を背けないことです。「かつてはこのやり方が最善の手段だった」は、今も通用するとは限りません。「最善の手段」はいつの時代も新しいのです。

 過去の経験や成功体験を「今」に押しつけるのではなく、時代に応じた「最善の手段」を見逃さないことです。

第3原則:試行錯誤

 ITがもたらす変化のスピードは、数年先を予測することさえ難しい状況です。それに加えて、ビジネス環境も世界がITで緊密につながったことで、遠い国や地域の出来事が、瞬く間に世界を大きく動かします。絶対の正解はなく、何が最適かを判断することは容易なことではありません。ですから、最後まで見通した完璧な計画など作れません。

 ですので、第1の原則で現場を感じたなら、第2の原則でその時の最適な手立てを駆使して、さっと成果を上げ、変化に応じて試行錯誤を積み重ねてゆくことが大切です。

 そのときに大切にすべきは、「当事者」としての責任です。