若者の出世意向・管理職意向の低さが問題視されている*1。しかし、そもそも若者が管理職になりたいと望んでも以前より管理職になれない現状がある。 厚生労働省の「今後の人材開発政策の在り方に関する研究会」(2025年)では、年齢階級ごとの管理職比率が示されている*2。それによれば、ほとんど全ての年齢階級で年々管理職比率が低下している。 例えば、1990年の40~44歳大卒・大学院卒の約3人に1人が課長であったのに対して、2023年の同年齢階級同学歴では約7人に1人となっている。管理職は以前よりも“選ばれた社員”がなるものなのだ。 加えて、厚生労働省の同資料によれば、管理職になれる時期のピークも遅くな