どんなに安定した会社、成功した経営者にもピンチは訪れる。ヒット商品が突然、市場で通用しなくなった、資金繰りがうまくいかず倒産の危機に陥った、経営方針を巡って人事抗争が起き、社員の信頼を失った……。偉大な経営者たちもまた、そんな逆境に何度も直面している。だが、逆境に追い込まれたときにこそ、経営者の真価が発揮される。名経営者たちはピンチに直面したとき、どんなふうに考え、どんな行動によって成功をつかみ取ったのだろうか。(*)本稿は『逆境に打ち勝った社長100の言葉』(真山知幸著/彩図社文庫)の一部を抜粋・再編集したものです。 鹿島建設の中興の祖と称される鹿島守之助が、その経営に参画したのは、40歳の