トランプの岩盤支持層は非大卒の白人ですが、アメリカの全人口に占める白人の割合は6割弱で、さらに非大卒はその半分ほどです。これだけの支持でトランプが圧勝できるわけがなく、新たな支持層を獲得したのが、大卒のZ世代やY世代、そして有色人種です。 前回選挙時と比較すると、18〜29歳の層において、共和党の支持率は民主党の支持率より約25%低かったのが、今回はその差が約10%まで縮小しています。つまり、15ポイントも共和党支持に動いている。同様に、黒人では約10ポイント、アジア系とヒスパニックも約20ポイント共和党支持へと傾いたのです(Edison Research調べ)*1。 この結果が意味するのは、
トランプを勝たせた有色人種の「白人化」とZ世代の右傾化、多様性や環境という「リベラルの物語」は崩壊した
作家・橘玲氏が読み解く米大統領選(1)
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