前回の当コラム「これはCM?ドラマ仕立てのテレビCMは放送法の趣旨に反していないのか」で、CMとはわかりにくい「ドラマ仕立てのCM」は放送法に触れかねないのではないかと指摘しました。そして、放送局と広告会社とスポンサーが三位一体となって利益を追求し、視聴者が置き去りにされてしまう構造について懸念を示しました。 この構造はCMだけではありません。番組の中でも、よく見られる光景です。視聴者に「宣伝とわからない」ように宣伝しながら、スポンサーにメリットをもたらす手法が広まっています。今回は、具体的な事象を取り上げながら、問題点について論じてみたいと思います。 7月から始まった、あるドラマの会議のシー