先代から伝わる織機と練達な職人たちの経験。そして、売り上げの見通しが立たない中でも研究開発にリソースを割き続けた夫婦の確固たる気持ち。これらが組み合わさり、株式会社丹後のオリジナルタオル「OLSIA」は生まれた。 良質なタオルができた──。丹後博文さん、佳代さんの2人は、我が子の何気ない行動からもそんな確信を深めていった。「『タオルとミカンはもらうもの』という地域で生まれ育ち、自分たちでタオルは買ったことがなかったんです。でも、研究開発を通して、他社のタオルを買うようになりました。うちの脱衣所にはいろんなタオルが置いてあるんですが、娘がOLSIAを取るんですよね。3段目、4段目に置いてあっても
「売るより伝える」鳴かず飛ばずだった5000円のタオルが売れ始めた瞬間
伝統産業に新風を吹き込む「丹後」と「OLSIA」、その誕生秘話【第3回】
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