「ウイズコロナの時代」は「ニューノーマルの時代」そのものだ。人口減少に伴う市場の収縮など、以前から予想されていた環境変化が加速、企業に、そして個々人に「生き方の問い直し」を迫る。こうした中、企業経営者はどのようにリーダーシップを発揮するべきなのか。パーソルホールディングスを率いる水田正道社長は、「今こそ企業のビジョンが重要」と語る。――新型コロナウイルスの感染拡大で、今感じていることは。 働き方、労働人口の不足、市場の縮小など、予測されていた変化が一気に押し寄せた、そんな印象を持っています。終身雇用や年功序列も、「2030年ぐらいまでにはなくなる」と言われていたものが、10年前倒しで起ころうとし