富士山の噴火予知は、なぜ難しいのか

富士山科学研究所・火山学者の声を聞く(後篇)
2015.6.27(土) 堀川 晃菜 follow フォロー help フォロー中
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画像提供:山梨県富士山科学研究所
新富士火山と古富士火山、その下には、小御岳(こみたけ)火山と先小御岳火山が隠されている。先小御岳火山は10万~40万年前に活発化し、小御岳火山は現在の富士山が活動を開始する10万年前までに活動を終えていたと考えられている。(山梨県富士山科学研究所から提供された図を改変して使用)
御嶽山における実際の噴石分布とシミュレーションによる噴石分布を比較した図。黄色の線が、実際の噴石の分布を示す。シミュレーション結果による噴石の分布は、水色:火口での放出速度が秒速50メートル、青色:秒速100メートル、紫:秒速150メートルの場合。最も外側の黄色い線が、青と紫にまたがるため、噴石は火口から秒速100~150メートルで放出されたと考えられる(画像提供:山梨県富士山科学研究所)
内山高(うちやま・たかし)氏。山梨県富士山科学研究所 火山防災研究部 主幹研究員・部長。大阪市立大学大学院後期博士課程修了(理学)。専門は、第四紀地質学、火山地質学、水理地質。富士山の火山噴火災害を減ずるために第四紀火山地質的研究と、防災教育や啓発・普及活動を行っている。富士山・富士五湖の地下水流動系や山梨のジオ(地質・地盤)情報に基づいた地域環境特性を明らかにする研究も進めている。
常松佳恵(つねまつ・かえ)氏。山梨県富士山科学研究所 火山防災研究部 研究員(理学)。東京大学大学院理学系研究科修士課程修了後、ジュネーブ大学 地球・環境セクション 鉱物学科で博士号を取得。専門は噴火現象の数値モデルだが、数値計算だけでなく野外調査なども合わせて噴火のメカニズムを考え、防災に生かせる研究をめざす。

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