5月13日、ウクライナに近いロシア西部ブリャンスク州上空で、高性能攻撃機「Su-34」を含む複数のロシア軍機が相次いで撃墜されました。撃墜の事実が報じられた直後から、ウクライナ軍が地対空ミサイル(SAM)で迎撃したのではないかと言われていましたが、ウクライナ軍が公開した映像から、米国製パトリオットSAMによるものだったことが明らかになっています。 公表されている情報は多くはありませんが、撃墜の状況と合わせると、ウクライナ軍がかなり大胆で緻密な作戦を実行したことが分かります。 以下では、パトリオットの運用者(TD、TCO)だった筆者の経験を踏まえ、この迎撃作戦がどのようなものだったのか解説したい