私たちに縁の深い海藻といえば「ワカメ」だ。味噌汁、酢の物、煮物の具と、今も食べる機会は多く、「海の野菜」が食を彩っている。前篇では、漁や食の歩みを追いながら、日本人が「ワカメの価値」をいかに大切にしてきたかをあらためて感じたい。