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イノベーション
2017.07.24

現場カイゼンだけ? 日本の工場IoTの残念な現状
欧米流の「経営改革のIoT」まで昇華できるか

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 スザキ工業は、プレス機の稼働状況を見える化するための仕組みとして、機器に取り付けたセンサーの情報を大型モニターに一元的に表示する「電子アンドン」の仕組みを構築した。

 また、CNC*2 旋盤・小型マシニングセンターのメーカーであるシチズンマシナリーは、顧客に販売した機器の稼働監視・保守効率化のために、電子アンドンと同様の仕組みを実現している。同社では、社内実践も積極的に行っており、フィリピンの自社工場の稼働監視・遠隔保守にも活用しているという。

シチズンマシナリーの「alkapplysolution(アルカプリソリューション)」。“CREATION No.16”より許可を得て転載。

 さらに同社は、ハードウエアの提供にとどまらず、設備をネットワークに接続するための接続機器や接続環境、NC*3用プログラムのオンデマンド提供や、複数工場間の技術者をつなぐためのリモートプレゼンス(TV会議など)環境の提供など、関連するサービス販売にも事業領域を拡大しつつある。

 このように、日本のものづくり現場におけるIoTの活用は着実な広がりを見せており、今後さらなるIoT活用・現場効率化の事例の登場が期待される。

*1=Business Intelligence。企業などの組織のデータを、収集・蓄積・分析・報告することで、経営上などの意思決定に役立てる手法や技術。

*2=Computerized Numerical Control。機械工作において工具の移動量や移動速度などをコンピュータによって数値で制御すること。

*3=Network Computer。イントラネット・インターネットで利用することを前提に開発されたネットワーク専用コンピューター。

欧米における製造IoTとの比較と、ものづくりの将来像

 では、日本のものづくり×IoTの活用は、世界各国と比較して将来的にも安泰なのか。残念ながら、そうとは言えない。

 ものづくりの「現場でのIoT活用」に関しては、上述の通り、グローバルに見ても高いレベルで実現されている。しかし、欧米のIoT推進団体が目指しているような、「ものづくり現場と他の機能部門をつなぐ」ためのIoTや、「複数の企業のものづくり現場をつなぎオープンイノベーションを起こすIoTプラットフォームの構築・活用」については、日本国内では目立った動きがほとんど見られない状況である。

JBPRESS

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