IoT(Internet of Things)の最新ニュースや企業&ベンチャー事例(ケーススタディ)ほぼ毎日掲載

イノベーション
2017.03.15

KDDIがIoTでトイレ管理サービス開始、節水で約77.5%コスト削減事例も
オフィス運用効率化にもつながるソリューションに

BY

仕事中にスマホでトイレの空状況がわかる時代に?(写真はイメージ)

 KDDIは、2017年3月以降に法人向けのIoTクラウドサービス「KDDI IoT クラウド ~トイレ空室管理~」「KDDI IoT クラウド ~トイレ節水管理~」の提供を開始する。

 これまでKDDIは、15年以上前からM2M/IoT分野に取り組み、現在ではIoTクラウドから回線、デバイスまでワンストップで提供している。その一環として開始するのが、IoTを使ったトイレの管理サービスだ。

トイレの空き室管理でオフィス運用も効率化

 職場環境において「トイレ」は業務に大きな影響を与えているという。

 オフィストイレの意識調査(※1)では、全体の6割がオフィス環境で重視するのはトイレと回答し、男女ともにブースの数が足りないという声が約4割にのぼる結果となった。

 会議前にトイレが混雑して用を足せなかったり、他のフロアに空いているトイレを探しに行って、無駄な時間がかかり困った経験は多くの人にあるはずだ。

 「KDDI IoT クラウド ~トイレ空室管理~」は、マグネットセンサーをトイレ個室の各扉につけて開閉状態を検知し、KDDIのLTEネットワークを経由してクラウド上に蓄積。その情報をゲートウェイ経由でクラウドに通知、トイレの利用状況を可視化できるものだ。大規模な工事は必要なく、既存のトイレをそのまま利用できる手軽さが特徴だ。

IoTによるトイレの空室・節水管理について、KDDIの記者発表会にて

 利用者には、実際にトイレに行かずともパソコンやスマートフォン、タブレットから利用状況を確認でき、トイレの空室を探す時間や待ち時間を減らせるメリットがある。

タブレットでも空き室状況を確認できる

 管理者は、トイレの利用状況を1日(24時間)の時間別集計や月の日別集計で見ることができる。利用頻度に応じて清掃ルートや清掃間隔を変更したり、使われていないトイレは会議室にするなど、オフィスの運用効率化も可能だ。

 また、トイレ個室に設定した滞在時間を超過すると、担当者にメールでアラーム通知が行く設定もできる。安全管理はもちろんのこと、それを社員に周知するだけで長時間休憩が抑制でき、業務時間の有効活用にもなりえる。

先行導入事例で大幅な節水効果

 「KDDI IoT クラウド ~トイレ節水管理~」は、人感センサーとフラッシュバルブによる適切な水量コントロールで節水を実現する。トレイの個室内設置された人感センサーで利用者の滞在時間を計測し、大・小・流し忘れ、利用なしを判断、適切な水量の流し分けが可能に。また遠隔から流水量を調節することで、節水管理もできるようになる。

KDDIの記者発表で紹介された節水量。節水管理をすると、過剰水量がなくなり洗浄水量も大きく削減される

 先行導入した事例では、水道料金の大幅削減されている。

 地上9階、地下3階のオフィスビルでは、1ヵ月約620万円の水道料金が140万円になり、約77.5%のコスト削減効果があった。また、地上3階の商業施設で、利用頻度が高い女性トイレを中心に展開したところ、1ヵ月約1100万円の水道料金が460万円になるというこちらも大きな節水効果が見られた。

全便器を節水管理しなくても、大幅なコスト削減効果があった先行導入事例

 トイレの待ち時間における苦痛、水道料金のコスト負担を同時に解消できるIoTのトイレ管理は、オフィスだけでなく、商業施設や公共施設でも需要が高そうだ。


※1 LIXILオフィストイレの意識調査
http://iinavi.inax.lixil.co.jp/project/project/set/contents/pdf/han_se_1369.pdf

>>KDDI

JBPRESS

あわせてお読みください

記事ランキング

  • 直近1時間
  • 昨日

話題のキーワード

注目連載

あわせてお読みください

IoTニュース

製造業向けのIoT基盤で協業、セゾン情報システムズ「HULFT IoT」とクオリカ「CareQube+」 | IT Leaders
喫緊となる建設現場の"Digital transformation"を支えるクラウド「LANDLOG」
AI、IoTで自立支援介護のプラットフォーム構築へ--パナソニックら実証実験
富士通、流通業向けIoTサービス基盤「SMAVIA」を販売開始
ドコモ、建設現場の働き方改革を実現するソリューションのβ版を提供開始
東京電力エナジーパートナー、IoT技術を活用した「次世代スマートタウンプロジェクト」を開始
アドバンテック、光学センサと低消費電力無線通信で設備の稼働状況を見える化するIoTソリューションをリリース
Arm、IoTデバイスへのSIMカード搭載を可能にする「Kigen」を発表
建設生産プロセスの変革を加速する「LANDLOG Partner」、先行パートナー協業事例とLANDLOG提供アプリを発表
日本はDXの波に乗り遅れてる!?日本マイクロソフトとIDC調査から見えてきた懸念 - アジアにおけるデジタルトランスフォーメーション
セゾン情報システムズとクオリカ、製造業向けのIoTソリューション提供で協業
富士通、流通業向けデータ分析サービス、作業員の位置やバイタルも連携分析 | IT Leaders
“ドローンで建設現場を撮影、AzureでAI解析”も可能に――建設IoTプラットフォーム「LANDLOG」が「Microsoft Azure」を採用
進む現場のIoT化、建設や工場に向けてドコモがソリューション
マイクロソフトがDX最新状況発表。「LANDLOG」へのAzure採用、「日本企業投資意識はアジア企業に遅れ」の調査結果など
ノキア、スマートシティを管理する「IoT for Smart Cities」などを発表

IoTニュース”は、Mynd Engineを活用して、世の中のIoT関連の記事をまとめさせていただき、ご紹介させていただきます。