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テクノロジー
2017.02.10

ヤフーのIoTアプリ「myThings」対応製品が家庭に普及する日
開発者向けプラットフォーム正式ローンチも間近、ヤフーのポストスマホ戦略

ヤフーが取り組むポストスマホのサービスのひとつが、「myThings」。インターネットサービスやIoTプロダクトを利用して、ユーザーが便利な組み合わせを作ることができるアプリだ。

アーリーアダプターからの評価が高いmyThingsのサービスインから約1年半、これまでの利用動向と今後のサービス発展に向けての取り組みについて、myThingsサービスマネージャーの中村浩樹さんに話をうかがった。

利用中のサービスを連携させて生活を便利に

これまで、インターネットにつながるものといえば、パソコンであった。そして現在はスマートフォンも主流のひとつである。我々の日常生活でインターネットに触れる機会は、パソコン、スマホを通じてであることが圧倒的に多い。その先を見据えたヤフーの取り組みは、あらゆるものがインターネットにつながるIoTをポストスマホの領域として位置付けている。

「弊社では近年メインの事業でスマホに注力してきたのですが、ポストスマホに向けて新しい取り組みに注力しなくてはいけないと様々な方向性を検討してきました。そこで2015年1月にハブとなるレイヤーが出来上がったのが今のmyThingsの原型です。事業としてもユーザーにとってもいい方向性だよねとなり、2015年7月ローンチとなりました」(中村さん)

ヤフー株式会社 myThingsサービスマネージャー 中村浩樹氏

myThingsは、LINE、Twitter、Instagramなどの定番SNSやIoT対応のデバイスを組み合わせて生活をより便利にできるアプリだ。たとえば、こんな目的に使うことができる。

・地震情報が出たらプッシュ通知でお知らせ
地震情報の地域と震度を選び、指定したメールアドレスにその内容が送信される。

・ツイートしたらfacebookに同じ内容の投稿をポスト
自分が持っている複数のSNSアカウントに同じ内容を投稿できる。

・会社を出たら、家族に「今から帰るよ」とLINEを送る
家族全員のLINEアカウントをグループにしたら、一斉送信もできる。

myThingsのアプリ画面。2017年1月に「雨が降りそうなら」トリガーが追加された

 

これらwebサービス同士は、ユーザーがすでに利用中のサービスを組み合わせることができるので、初心者にとっても間口が広い。IoTでの新しい取り組みに興味関心が高いアーリーアダプター層には、様々なwebサービス同士の組み合わせを考案し、ブログなどで紹介している人も多い。

ユーザーが時間や地域を設定してサービスを組み合わせることができる

家庭内での利用シーン拡大が鍵

さらに、IoT対応のデバイスを活用すれば、パソコンやスマホを所有していない子どもなども、myThingsを便利に活用できる。

その1つが、ユカイ工学が開発したコミュニケーションロボット「BOCCO」。外出先から専用アプリを使って、自宅のBOCCOと音声メッセージをやりとりするということが可能だ。myThingsのBOCCOチャンネルを使えば、他のサービスをトリガーとしてBOCCOの機能を利用できるようになっている。

「BOCCOは、しゃべる、録音するというシンプルな機能を持つロボットです。myThingsと連携すると、周辺地域の天気情報や家族の位置情報をしゃべってもらうことができます。デバイス自体の機能が少なくても、連携によって使い方が広がるところが、myThingsのコンセプトと合っていると思います」(中村さん)

その時、デモ機のBOCCOに「お父さんはあとひと駅で二子玉川駅につくよ」と発話してもらった。これはできるのは、myThingsを入れたスマホを持つ人が二子玉川駅の1つ手前の駅についたという位置情報をアプリで取れるから。どのようにBOCCOにしゃべってもらうのかは、myThingsの文字列で決めればよい。

高さ20cm弱のBOCCO。手前の赤と青のボックスはドア開閉センサー

リビングのテーブルや棚にいるBOCCOがこんな風に、お父さんの帰宅予告をしてくれると、家族が揃う時間を待つ楽しみが増えそうだ。

他にも、シャープのIoT家電「ともだち家電」にも対応していることも挙げられる。こちらも、myThingsのチャンネル一覧から任意のサービス・機器を選び、「サービス・機器の状態が○○になったら(トリガー)、ともだち家電に△△と発話させる(アクション)」という設定ができるのだ。

たとえば、毎週土曜と日曜に活動量計が朝起きたことを検知したら(トリガー)、寝室に設置したともだち家電対応のエアコン(2015年度製E-SXシリーズ)に、「おはよう。今日はトレーニングの日だよ」と声をかけてもらう(アクション)ことが可能になる。

「今後、スマートホームの領域に力を入れていく予定です。家の中で使われるサービスを開発し、連携していきたいと思っています」(中村さん)

家庭内にIoT対応家電やデバイスが増えると、myThingsを通じて生活をより便利にしてくれる頼れる存在を生み出すことができそうだ。

対応サービスをより簡単に開発できるプラットフォームも

開発者に向けには、サービスやプロダクトにmyThingsを簡単に連携できるプラットフォーム「myThings Developers」が用意されている。

事業者は、多様なウェブサービス・IoTデバイス(チャンネル)を自社のサービス・プロダクトと組み合わせて、新しい価値を作ることができる

これまでは、TwitterであればTwitterの、FitbitであればFitbitのAPIの使い方をそれぞれ学習する必要があった。しかし、このmyThings Developersを活用すればさまざまなサービス、デバイスの
APIを共通のインターフェイスで利用可能になり、IoTにまつわるアイデアを形にしやすくなるのだ。

現在myThings Developersは、シンプルな無料のベータ版が提供されているが、2017年春には正式版がローンチ予定。これを機に、雑貨店やホームセンターなどでも身近なmyThings対応製品を目にする機会が一気に増えるかもしれない。

「生活に身近なIot」がいよいよキャズム突破し、市場が大きく拡大しそうだ。

myThings
https://mythings.yahoo.co.jp/

myThings Developers
https://mythings-developers.yahoo.co.jp/

JBPRESS

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