資産がお金だけであれば話は単純です。悩まなければいけないのはせいぜい相続税の準備くらいでしょう。

しかし、オーナー経営者である富裕層の場合、会社という資産を視野に入れて次世代のことを考えると、途端にいろいろな問題が複雑に絡んできます。自分のこと、子どもや孫のこと、従業員や会社関係者のこと、そういうすべてのステークホルダーのことを考えて最良の手を打つのが簡単ではないことは、オーナー経営者なら皆さんご存知です。

オーナー経営者にとって、会社は自らのDNAを継ぐ子どものようなものです。息子や娘がしっかり事業を引き継いでくれるなら、それが一番幸せな方法でしょう。しかし、彼らが別の道を希望することもありますし、事業の将来性をあまり期待できないケースもあるでしょう。

ならばと会社を処分する場合も、選択肢はひとつではありません。会社経営を他人に委ねながら株主としてとどまるか、あるいは会社を売却するか、その場合は誰に譲るのか、売却した資金で自分と家族が末永く安定した生活を送るための運用方法は……。考えるべきことは多く、しかもそれらを全体的につなげて考えなければなりません。

事業承継・相続という人生の一大イベントと資産運用についての戦略を、トータルにそして長期的に考えサポートしてくれる専門的なパートナーが必要です。