今回の会見は、電動化戦略を含めて、実に『ホンダらしい』攻めの姿勢を感じさせるものだった。同時に、四輪(自動車)事業が直面している将来に向けた様々な課題も浮き彫りになった。 まずは、二輪車事業と四輪事業の実績を大まかに比較してみる。 直近の通期決算である2024年3月期決算によると、売上収益は20兆4288億円。このうち7割弱が四輪事業で、二輪車事業は2割に満たない。台数で見ると、四輪事業が410万9000台に対して、二輪事業は1881万9000台と4倍以上の開きがある。 他方、営業利益率では四輪事業が4.1%にとどまる一方で、二輪事業は17.3%と高い。営業利益額では5600億円ほどでほぼ拮抗