米WTI原油先物価格(原油価格)はこのところ、1バレル=82ドルから84ドル台の間で推移している。先週に比べて価格のレンジが2ドルほど上方に推移している。「米国を中心に夏場に原油需要が拡大する」との期待と中東地域の地政学リスクの高まりが主な要因だ。 イラン大統領選の状況を分析する前に、まずは、世界の原油市場の需給を巡る動きを確認しておきたい。 ロイターによれば、石油輸出国機構(OPEC)の6月の原油生産量は前月比7万バレル増の日量2670万バレルと2カ月連続で増加した。 ナイジェリアは前月に比べて5万バレル増加した。イランの原油生産量は日量320万バレルと過去5年で最高水準となっている。
【5日決選投票】イラン大統領選に中東大混乱の予兆…経済低迷と抑圧に不満爆発寸前、対イスラエル強硬路線に?
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