米WTI原油先物価格(原油価格)はこのところ、1バレル=80〜82ドルの間で推移している。 中東地域を中心とする地政学リスクの高まりで「買い」が入る一方、原油需要に関する悪材料が相場を押し下げる展開となっている。 まず、世界の原油市場の需給を巡る動きを確認しておきたい。 世界最大の原油需要国である米国の状況が芳しくない。 ドライブシーズンに入ったのにもかかわらず、足元の原油・ガソリン在庫とも増加している。米エネルギー省が6月26日に発表した統計によれば、直近のガソリン在庫は前週比265万バレル増と今年1月以来の大幅な伸びとなっており、その水準も今年3月以来の高さとなっている。 市場では「夏場に
【イラン情勢次第で原油価格急騰も】ヒズボラ・イスラエルの全面戦争が勃発すれば、イランもEUも巻き添えに
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