立派な柿の木があった。昭和30年ごろからここでは栽培を始めたが、その時に植えたものであり、樹齢はじつに70年になるという。 枝ぶりはどっしりして風格がある(写真1)。バランスよく太い枝があり、細かい余計な枝はない。脚立を使えば必要な作業ができるよう、高さは低めで2、3メートル程度に抑えている。このように木の形(樹形)を整えることが柿の栽培の基本だという。 柿の実はたわわになっていた。きちんと手入れをしてきたおかげで、樹齢70年になっても全く衰えしらずだということだ。十数年前からこの果樹園を4代目として継いだご主人の荘埜晃一さんが話してくれた。 都内では、少し郊外に行くとかなり高く成長した柿の木
樹齢70年でも衰え知らず、東京・練馬の柿の木に見る気象の変化と人々の営み
「桃栗三年柿八年」から「桃栗三年、柿も三年」を目指す日本の発明
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