2月5日の米WTI原油先物価格(原油価格)は前週末比0.5ドル(0.7%)高の1バレル=72.78ドルと4営業日ぶりに反発した。中東情勢が緊迫しているのにもかかわらず、原油価格は一進一退でほぼ横ばいの状況が続いている。 まず、いつものように世界の原油市場の需給を巡る動きをアップデートしておこう。 ロイターによれば、石油輸出国機構(OPEC)の1月の原油生産量は前月比41万バレル減の日量2633万バレルと半年ぶりの大幅な減少となった。政情不安によりリビアの原油生産量が落ち込んだことが主な要因だ。 OPECとロシアなどの大産油国で構成するOPECプラスは2月1日に合同閣僚監視委員会を開催し、今年第