1990年に南北イエメンが統一して一つのイエメン共和国が誕生した後、北部ではイスラム教の教義をめぐって隣国サウジアラビアと対立するシーア派主導の運動が拡大しました。2000年代に入ると、その勢力は米国の「対テロ戦争」に同調するイエメン政府とも対立。さらに指導者のフーシ師が治安当局に殺害されたことから反政府組織としての性格を強めました。正式名称は「アンサールアッラー(神の支持者)」ですが、敵対勢力や外国からは指導者の名を取って「フーシ派」と呼ばれることが多いようです フーシ派はイエメン政府の政治腐敗を批判し、次第に国内で支持を広げました。2012に就任した新大統領は国民対話を進めましたが、政情は