国土交通省は1月16日、認証試験での不正を行ったダイハツ工業に対して組織体制を抜本的に刷新することを求める、行政処分に当たる是正命令を出した。同時にダイハツ製の3車種について、大量生産ための許可証とも言える「型式指定」を取り消す方針も固めた。正式に取り消されれば、その3車種の製造、出荷ができなくなる。 トヨタ自動車の完全子会社、ダイハツが開発・生産しているすべての車種で、大量生産を行うために必要な「型式指定」を取得するための認証試験で不正があったことを、ダイハツや調査に当たった第三者委員会が昨年12月20日に既に発表している。このため、ダイハツの国内全工場は現在、稼働停止に追い込まれている。